1.情報過多で揺さぶられ続けるココロ

日々生きていると色々な事が起こり、感情が揺れ動きますよね。

悲しいニュースを見ればいたたまれない気持ちになる。

大して好きなわけじゃないけど芸能人の結婚を聞けば、相手がどんな人か気になって調べる。

一度ググったことで頻繁に出てくる広告。見ているうちに欲しくなってしまう。

職場であの人のとった態度が気になる、嫌われてる？

家族が何も手伝ってくれない、ひどい、思いやりがない。なんで私ばかりが大変なの？

これから先お金は足りるんだろうか、どうすればもっと貯金できるんだろう。。。

2.ココロの正体はポチ

こんな感情を生み出すココロ。このココロの正体は、自分ではない、びっくりしますよね。

実は自分自身とは別の本能のまま暴走する生き物「ポチ」なんです。

先生と一緒に名付けました。（かわいいでしょ。愛着も大切。）

感情のコントロールができないということは、ポチの躾がされていないということ。言うことを聞かないので、食べ物が落ちていたらすぐ拾い食いするし、好みの異性がいたら追いかけてしまうし、そこら中でトイレをしてしまうし、主人である私のカラダを引きずってしまう強さがあります。

様々な情報や出来事に振り回されるココロ、そして感情をコントロールできず、態度に出してしまう状態。それは躾がされていないポチのせい。ポチがお利口にできれば、いちいち振り回されることなく、揉め事も起こさず、落ち着いた日常を送ることができます。

まずは、揺れ動く感情の正体はポチであり、自分自身ではないと知ることから始めましょう。そうすれば、むやみに自分を責める必要がなくなります。大丈夫、ポチを躾ければ、アップダウンの激しいココロも整えることができます。

ずばり、「丁寧な所作を心がけること」（まだ私も訓練を始めたところです）

品格のある人は、所作も美しく、丁寧ですよね。雑に行動する人は、性格も大雑把な人が多いです。ココロとカラダは繋がっているので、カラダを使ってポチを躾けていきます。

こんな経験はありませんか？

流れ作業のようにバタバタと家事をしている。意識はあちこちに飛び、頭の中も忙しなくいろいろなことを考えています。その時にたまたま目に飛び込んできた光景が引き金になります。例えば、子どもが宿題もせずにソファでゴロゴロゲームをしている。それを見て、「またか！！」と一気に苛立ちを覚え

「いい加減にしなさい！宿題してからっていつも言ってるでしょ！」と怒鳴る。

はい、ポチ発動！！見た瞬間、制御する間もなく感情が爆発してしまいました。

ポチの躾ができていないと、これまでのクセが出て、すぐに暴れ犬となってしまいます。

これを防ぐのが、自分のカラダの動きに意識を向けること、丁寧な所作で行動すること、です。それによって考え事や感情を生み出すココロの動きを緩やかにできます。

私達の頭は、カラダに意識を向けると頭で考えたり、感情を生み出すことはできません。カラダに意識を向けて、ポチを発動させないようにしていきます。

例えば、音を立てないように食器を片付けたり、ドアを静かに閉めたり。掃除機をガンガン壁にぶつけないように丁寧に動かしたり。

最初はいつもと違う動きをするのでとっても気持ちが悪いです。「ん？いつもと違うぞ、急がなくていいの？」とポチがサインを送ってきますが、我慢します。

そして「大丈夫、ゆっくりでも間に合うから、丁寧にするね。」とポチに声掛けしていきましょう。

「ポチ」という存在を知り、丁寧な所作を心がけ始めて2か月が経ちました。

普段何気なくしている忙しない行動に気づけるようになりました。

例えば、自転車通勤の時、横断歩道でないところを斜め横断していたので、信号や横断歩道を渡るようにしました。（子どもか）

食器は割れなければいいと思っていましたが、音を立てないように注意深く片付けています。（雑い性格がバレます）

「ながら」で作業することをやめました。流れ作業にならないように意識しています。

これらのことから、ほんの少しですが自分を客観的に見る機会が増え、ココロを働かせる時間（ポチが発動する時間）が減りました。穏やかな時間が増えているのを感じます。

これまでどんな瞬間も、どんなスキマ時間も、ポチを発動させ、いらん不安や妄想など、感情を好き放題にしていたようです。

自分とココロを切り離し、客観的に見る「ポチ」という概念を知り、感情のコントロールはできる、自分を変え、成長させることができるかもしれないと希望を持ち始めています。

すべては実践あるのみ、自分の行動でしか現状は変えられません。ココロの学びは続きます。

また投稿していきます。ここまで読んでいただきありがとうございました。